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Pepe、旅立つ。

この度、私Pepeは、生まれ育った日本を離れメキシコという土地で新たな人生を歩んでいくことになりました。今回の海外移籍に関して、どこからお話すれば良いのか迷う部分もありますが、出来る限りゆるゆるとご説明させていただきます。

◆なぜ、メキシコなのか。
これまで、通訳の仕事でメキシコの方々とご一緒することが多かった。2009年夏、当時26歳だったPepeに突如と舞い込んできた「SBSカップ国際ユースサッカー」でのU-18メキシコ代表のリエゾン通訳業務。通訳の知識もキャリアもない自分が、どのようにしてこの仕事を得たのか。実を言うと、元々は別の方が担当する予定だった業務なのだが、急きょその方の都合がつかなくなり、通訳のポジションが空白になってしまった。そこで人員確保に困った(であろう)エージェントからPepeの元に、"やってみないか?"という話が来て、"はい、わかりました"といういとも簡単な流れで、通訳の仕事を得たのだ。ここからメキシコとPepeの関係がスタートしたわけだが、今思えば、まさか自分がメキシコへ行くことになるなんてことは、当時は想像も出来なかった。

◆そもそも、どうやって通訳の仕事を得たのか。
話が前後するが、2009年の年明け。当時、スポーツ関係の企業で働いていた大学時代の友人から、"スペイン語通訳の仕事に興味ないかしら?"という電話が掛かってきた。静岡県の事業で、夏にアルゼンチンからサッカーの指導者を招聘し県内で巡回指導を行うというもので、友人の働いていた会社が代理店となり、サッカーの知識があるスペイン語通訳を探しているという話だった。当時のPepeは、2年間のスペイン留学から帰国し半年が経過していた頃。語学留学のつもりが、半分はサッカーをしていたようなもので、日本に帰ってからも関東を中心にいくつかの企業チームの練習に参加しては、自分の活躍の場を模索していた。すると、通訳の話が舞い込んできた時と同じ2009年の年明け、とあるJFLのチームへ行ってみないかという話が浮上した。ここで迷った。通訳として新しいキャリアを形成するのか、好きなサッカーを続けるのか。Pepeの直感では、おもしろそうな仕事は通訳で、真面目な仕事はサッカー、という思いだった。そこで、通訳を選んだ場合の一年後と、サッカーを選んだ場合の一年後を想像してみたら、通訳を選んだ場合の一年後の方が、自分の将来がなんとなく楽しみだった。楽しみだったとはいえ、一年後の自分がどうなるかは全くわからなかった。だけど、不安よりも通訳として挑戦したい気持ちの方が強かった。というわけで、通訳の面接試験を受けることを決めた。書類審査と数回の面接を経て、無事にというか、一応というか、通訳としての第一歩を踏み出すこととなった。
Pepe、旅立つ。_e0147072_17474551.jpg
<SBSカップ2011 国際ユースサッカーの表彰式(2011年)>


日本を旅立つ前に、移籍決定までの経緯を説明できたらいいけど、お約束は出来ません。

なんてったって、人生は不確実。

なんてったって、アイドル。

じぇじぇじぇ。


Pepe
# by albondiga | 2013-06-12 17:55

Pepe、Jリーグの誕生日を過ごす。

ヴェルディ川崎(当時)のマイヤー選手のゴールについての話を、電車内で耳にすることはなかった2013年5月15日。

Jリーグは20歳になった、おめでとう。

Jリーグより10歳上のPepeは大学時代の後輩である太郎とランチ。フットサルスペインリーグがシーズンオフということで帰国しており、しばらくは日本に滞在する模様の太郎。トレーニングやらバカンスやらで忙しいのか忙しくないのかわからないが、急にPepeに誘いの連絡をよこし、"まぁ、太郎がどうしてもと言うのならば・・"と先輩面をかましながら二人で牛タンを食べた。とはいえ、年齢を重ねるに連れて同じ釜の飯を食った仲間とこうして会う機会も減ってきているなか、ふと連絡をくれ、互いの近況や将来の話が出来ることはとても嬉しい。一応は「先輩と後輩」という間柄なのだけど、良い意味でそれはあやふやな上下関係であり、Pepeは太郎の人間性や芯の強さにはいつも刺激を受けている。

夜は、通訳仲間のアキと共にフットサル日本代表の試合を観戦。代々木体育館は3900人程の観衆、昨年のW杯に出場したKINGKAZUもFリーグCOO補佐である北澤さんの隣で試合を観ていた。試合はアルゼンチン代表に敗れ、ゲーム内容やスタンドの雰囲気もあまり白熱するものではなかった。Fリーグがシーズンオフということもあり?選手のコンディションにばらつきがあるように見えた。また、メンバーもW杯から入れ替わりがあり、新しい選手や新しいフォーメーションを試していたようにもPepeは感じた。Fリーグ観戦歴は浅はかなものなので多くのFリーガーについてはプレーの特徴を知らないけれど、代表選手に関しては少しずつPepe自身のデータベースにその情報が蓄積されてきている。おかげで、"前半の半分を過ぎたあたり、フィールドプレーヤーがW杯メンバーのセットになった時はコンビネーションが良かったぜ"というような勝手な発言も出来るようになる。
Pepe、Jリーグの誕生日を過ごす。_e0147072_21231693.jpg
試合後は神田へ。様々な人間関係があれよあれよと縁を結び、トルシエ監督時代の日本代表アシスタントコーチや、アテネオリンピック日本代表監督などを歴任された山本昌邦さんとお会いすることに。サッカー界に存在する不思議な縁を肌で感じながら、日本サッカーの未来について非常に貴重なお話を聞かせていただいた。また、Pepeの話にも真剣に耳を傾けてくださり、今後のキャリアにおけるアドバイスなども賜った。山本さんは紳士的で、気さくでもあり、非常にかっこよい御方であった。日本を背負って世界の舞台で戦ってきた方とこうしてご一緒出来る機会もめったにない。よかった。

Jリーグ誕生の日にサッカーやフットサルの環境で生きる方々とお会いした。

だが、電車内と同様、Pepe自身も、どなたともマイヤー選手の話をすることはなかった。

まっ、いいや。


Pepe
# by albondiga | 2013-05-16 21:00

Pepe、ナオト・インティライミを見た。

"テレビのチャンネルをカチャカチャまわす"

これ、スペイン語でなんて言うんだっけ。どうしても思い出せないのだけど、チャンネルをカチャカチャしていたらナオト・インティライミさんの冒険記なる番組に巡り合った(SPACE SHOWER TV)。途中から見たので全ての概要は把握していないのだけど、Pepeが見た限りで説明してみる。



2012年11月の映像だったか、ナオトさんはコロンビアを旅していて8年前に知り合った(であろう)友人の歌手Andres Cepedaさんを訪ねていた。Andresさんのライブ会場へ赴き、リハーサルをステージ上で見学しているとそこに舞台監督が現れ、"勝手にステージに上がるな、降りろ"と厳しく注意を受ける。

リハーサル後、Andresさんとナオトさんは当時の想い出などを、ナオトさんが持ってきた写真を見ながら楽しそうに話していた。すると別れ際にAndresさんから、"明日のライブで一緒に歌おう"という提案があり、ナオトさんも"ぜひ一緒に演奏したい"と応え、ひとまず翌日の共演を約束する。

次の日、ナオトさんは再びライブ会場を訪れる。関係者入口で"Andresさんの招待を受けた"と伝え、無事に入場。しばらく関係者入口近くで待機しているとそこへ昨日注意を受けた舞台監督が登場。"今日は勝手にステージに上がらないでくれよ、私はステージ上であなたの姿を見たくないから"といきなり強烈な一言をナオトさんに浴びせる。

ナオトさんが、"僕はAndresから招待を受けて、今夜一緒に演奏すると約束した"と伝えても、"認めない、私はあなたの演奏を見たくないんだ"。かなり険悪な雰囲気が伝わってくる。

するとナオトさんは、"どうしてダメなのですか、Andresは一緒に歌おうと言ってくれた、あなたが僕に歌わせたくない理由を教えてほしい"と尋ねた。すると舞台監督は、"運営側にも規則がある、我々が勝手に行動することは許されていない"と真っ当な返事を返す。

引き下がらないナオトさん。"わかりました、けどそれはビジネス上の話であってAndresと僕は心と心の約束をした、Andresが今夜僕を呼んでくれたんだ"と想いを言葉にする。

ここまで伝えると舞台監督は、"ではライブ中にAndresが君のことをステージ上に呼んだら私はそれを認めよう、だけど勝手にステージに上がることは決して許さない、身をわきまるように"とナオトさんがステージ上に上がれる可能性を示し、二人が握手を交わしたところで交渉の場面が終了。

一通りのやりとりを映像で見て、ナオトさんのコミュニケーション能力に驚愕した。いや、単にコミュニケーション能力に長けているというだけではない、情熱とか、生きる力とか、想いを言葉にして伝える術っていうのかな、とにかくナオトさんの姿を見てその力強さを強く感じた。舞台監督にももちろんライブを任されている責任があるから安易なことは出来ない。だけど、"Andresさんから声が掛かった場合は認める"という言わば最低限の条件で折り合った。

ステージに上がれない理由を聞き出し、そのうえでステージに上がるための条件を舞台監督から得たナオトさんの姿はかっこよかった。
Pepe、ナオト・インティライミを見た。_e0147072_2165360.jpg

世の中、ダメならダメなりの理由があるわけだし、OKならOKなりの理由がある。どちらにしろ、理由ってのははっきりしておいた方が良い。曖昧にお互いが見て見ぬふりをしておくと、曖昧なままに事が進み、結局は双方が思いもしない最悪な展開が待っていることだってある。そうならない為には、疑問があればそれを尋ねるべきだし、尋ねられた側も明確にその理由を言葉にするべきだとPepeは思う。互いに主張をぶつけ、互いに主張を受け止め、そのうえで両者が納得できる妥協点を導き出すことが、大切なのだと思う。

結局、ライブの時間制限がありAndresさんとナオト・インティライミさんのステージ上での共演は叶わなかったのだけど、ライブ終了後の打ち上げで二人の共演が実現。素晴らしい映像を目にすることが出来てよかった。

コロンビアでの映像も含まれているのかどうか、詳細はHPなどで確認してもらうとして、映画「ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー」、首都圏は今日(5月10日)まで上映しているようです。

おもしろそう。


Pepe
# by albondiga | 2013-05-10 02:26


ゆるゆる通訳者(スペイン語)の、これまでとこれからを綴ったゆるゆるブログ。自身のサッカーについてもゆるゆる綴ります。メキシコ、トルーカ在住。


by albondiga

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