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Pepe、静岡の皆様と再会。

かろうじてPepeは、まだサッカーの世界に片足を残している。静岡県からU12の選抜チームとコーチの方々が遥々ご来墨。メキシコで生活をしているPepeにも声を掛けて頂き、期間中の通訳としてサポートをさせて頂いた。

「静岡ゴールデンサッカーアカデミー」思い起こせば本プロジェクトの始まりは2009年、Pepeは26歳の若僧であったが、あれから既に6年が経過した。今ではサッカーとはかけ離れた世界に身を置いているが、久しぶりに、サッカー王国から選ばれた優秀な選手及び指導者の方々とご一緒することが出来、今一度サッカーの素晴らしさを感じることとなった。

静岡U12は、Cruz Azul、Toluca、Pumas、Pachucaと計4試合を戦い、また、リーグ戦を2試合観戦。Pepeは事前のコーディネートに携わることはなかったが(会社の仕事を最優先して頂き、コレポン業務等はノータッチ)、親善試合を計画し実施に至るまでの準備は、各関係者の方々の相当なご尽力があった。

選手らとは全員が初対面であったものの、コーチや役員の方々の中には、以前お世話になったという方も数名。また、共通の知り合い(大学サッカー部の後輩)がいるなど、世間の狭さ、縁の深さというものを感じた。
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子どもの頃から広い世界を見ることは大切だ、というセリフはどこにいても耳にする。Pepeもそう考える人間の一人。「海外に目を向けろ」と断言している訳ではない、「自分の居る世界の外を見ろ」ということだ。県外でも良いし、隣町でも良いし、隣のクラスでも良い。

もしかしたら自分の知らない世界へ足を踏み入れることや、自分の知らない人と出会うことは怖い事かもしれない。ただ、家から出ずに、窓の外を眺めて、勝手に自分だけの世界を完成させてしまう生活の方が2000倍怖いとPepeは思うし、自分はそういう暮らしは好きではない。

生き方は人それぞれだから、アナタの生き方が悪いなんてことは決して思わない。

ただ、知らない世界を見てきたことが、自分のこれまでの人生で大きな財産となっているから、そう口にしているだけである。

手足が動くうちは、出来る限り色々な国を歩いてみたいし、脳みそに空き容量があるうちは、他の国の言葉を覚えたい、健康には感謝している。

また暫くはサッカーからは離れることになるが、訪れるかわからないいつかの為に、トレーニングと準備だけは怠らず、多方面にアンテナを張って生きてゆこうと思う。


Pepe
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by albondiga | 2014-08-04 04:28

Pepe、苦労を楽しむ。

職場の上司、先輩と、メキシコシティで開催された通訳の勉強会なるものに出席してきた。メキシコの日系企業、またはフリーランスで働く方など総勢20名ほどの方が参加していた。どこの企業の誰々さん、という情報は何も尋ねなかったが、日本語を母国語とする方をメインに、そうではない方も数名いた。

こちらに来て間もなく三カ月、これまでのところ職場では通訳を必要とする場面にPepeが立つことはほとんどない。悔しいことに現在の自分にはそれだけの知識や実力がなく、まだまだ独立するまでには相当数の時間を要するだろうと感じている。"独立"という言葉を使っているが、退職して起業する、とかそういう意味では全くない。現在の環境において、自分で考え、判断し、決断し、行動し、それが会社の業績につながる、とかそういう意味での独立だ。

今後しばらくは総務での業務が続きそうな模様。仕事の流れを掴むまでは苦労しそうな予感、というかまさに苦労している真っ最中のここ最近。とはいえ苦労しないことには何も得られないと思っているので、辛さなどは感じていない。数か月後に身体も精神もズタズタに切り刻まれている可能性はゼロではないが、そういうことも含めてネガティブな要素を経験するのも自分が成長をしていくうえでは必要かもしれない、と勝手に思っている。

敢えて危険で歩くのが困難な道を選ぶようなことはしないが、突如として予想だにしていない事態が発生したときに、自分でその状況を把握し、考え、ためらうことなく決断と行動に移せるように、新しい経験を積みながら今はもう少し苦労しようと思っている。

勉強会の感想だが、日本で生活していた頃も含めてこうした催しに参加したのは初めてだったので、まぁまぁおもしろかった。講師の方が読んだスペイン語を日本語に通訳するというトレーニングの場面では、参加者一人一人にマイクが回ってきてそれぞれがフレーズごとに通訳した。参加者の方の通訳を聞きながら、

"この通訳は上手だな"

と思う場面もあれば、

"この通訳はあまり上手くないな"

と思うこともあったし、

"こりゃ難しいね"

と専門知識の必要性を感じた場面もあったし、

"おい!嘘を言うなよ!"

という場面もあった。

業務でスペイン語を扱う人間が不特定に集まる環境で、現在の自分の立ち位置がどの辺りにあるのか、な~んとなく、一部だけ、把握できたような気がした。


Pepe
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by albondiga | 2013-09-08 13:00

Pepe、静岡へ行かない。

文月も、もう終わりだ。

ここ最近のPepeは、静岡で夏を過ごすことで、充実さを感じていた。

静岡美人を眺め、しぞーかおでんや黒はんぺんを食べ、静岡割りを飲み、そして、さわやかに行くことで体に夏を取り込んだ。

そして、サッカーボールを通して、人と出会った。

人、人、人。

三人分しか「人」という字を並べなかったが、本当に多くの人と出会った。

お名前を挙げればきりがないが、老若男女、ろうにゃくなんにょ、ロウニャクナンニョ、だ。

今年で5年目を迎える「静岡ゴールデンサッカーアカデミー」、昨夏に引き続き今年もメキシコからヘスス・ラミレス、ラファエル・ハルドン両氏を招聘する模様。

長らく通訳としてご協力させて頂いていたわけだが、今回はPepe自身が日本にいないもので、大好きな静岡へお邪魔させてもらうことが出来ない。

本当に、さみしい。

ただ、勝手にプロジェクトの成功を願う。

心から、願う。

呪うように、願う。

いや、呪われないように、願う。

そう、とにかく、サッカー王国の今後の更なる発展をPepeは心より祈念している。

2009年にアカデミーが始まったときは26歳だったPepeも、今は30歳だ。

そろそろ、もしかしたら、アカデミーを経験したことのある選手たちに油がのってくる頃かもしれない。

テレビ越しに彼らを目にすることが出来たら素敵なことだが、決して焦らずに。

成功は、すぐ手にできない。

何をもって、成功か。

成功が、努力より前に来るのは辞書のなかだけ。

ウンチクはもういいとして、とにかく子どもっちの成長は人それぞれ。

親が期待を掛け過ぎるのは、彼らにとって決して良いことではない。

ということを学んだから、受け売る。
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<大学の同期>

というわけで、ひとまず、今年の夏はここTolucaで、日本で過ごしたときのようなあつい夏を感じられないので、まぁまぁさみしいという事実を、ここに報告する。

それならば、それなりに、夏の新しい感じ方を見つけるまでだ。

勝手に、ナットク。


Pepe
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by albondiga | 2013-07-31 13:02

Pepe、旅立ちそう。

前回からの流れを、ゆるゆると続ける。

◆通訳として歩みはじめる
Pepeが通訳としての第一歩を踏み出したのが「静岡ゴールデンサッカーアカデミー2009」。正確には2008年の夏にスペインから帰国してすぐに経験した「ホンダカップフットサルフェスタ FCバルセロナフットサルクリニック」というイベントが初めての仕事だったのだが、当時は、自分としてはまだサッカーを続けたい、可能であればプレーすることをメインに人生を歩んでいきたいと考えていたから、通訳という職業に対しての情熱もまだなかった。とはいえ、ボールを通じて素晴らしい方々と時間を共有出来たことはこの上ない経験であったし、何と言っても、かの有名な村松尚登さんとご一緒させていただいたことはとてもうれしかった。

静岡の話に戻る。アルゼンチンからミゲル・アンヘル・ミコ氏を招聘したのだが、クリニックを担当する通訳は二人体制であった。二ヶ月以上に渡るスケジュールのなか、通訳は二週間交代という流れだったため、Pepeは静岡と東京を往復していた。静岡ではもちろん現場の通訳業務(ピッチ内の指導通訳や、講演会の通訳、表敬訪問、メディア取材など)を行い、東京にいる際もトレーニングメニューや講演会資料の翻訳といった業務をこなしていた。気になるもう一人の通訳というのが、通称アキ、アルゼンチンで長らくプロ選手として活躍していたナイスガイであり、知り合ってから5年以上経つが、それ以来仕事以外でもボールを蹴ったり、酒を飲みに行ったりしている同志である。

と、ここでメキシコの話「SBSカップ 国際ユースサッカー」が登場する。2009年大会の開催時期がちょうどPepeが東京にいる期間と重なっていた。前回の投稿にあるようにU-18メキシコ代表のリエゾン通訳というポジションが空白になっており、エージェントからPepeの元に声が掛かった。正直、責任を全う出来るかどうかの不安はあったけれど、同時に"おもしろそうだな"という好奇心もあり、承諾。エージェントから業務の内容や、リエゾンとしての心構えなど色々とレクチャーを受け、いざ出陣。細かい業務内容の説明は割愛するが、ここからメキシコとPepeの繋がりがスタートしたというのは前述の通り。

◆SBSカップ 国際ユースサッカー
2009年、ひょんなことから通訳を担当することになった「SBSカップ」。翌2010年には、U-19スペイン代表とU-19ガーナ代表が来日。スペインは、A代表が南アフリカW杯優勝直後ということもあり、けっこう注目度は高かった。ちなみに現在イスラエルで開催中の「U-21欧州選手権」に出場しているスペイン代表の選手のうち数名もこの時に来日していた。

2011年は、U-18メキシコ代表とU-18オーストラリア代表が招待を受け大会に参加。2009年に16歳で来日したマドリガル・ギジェルモ選手(通称:メモ)と再会出来たことはうれしい想い出のひとつである。2009年のメキシコ、2010年のスペイン、2011年のメキシコ、幸運にもPepeは三年続けて一国の未来を担うスーパースターの方々と共に仕事をさせて頂いたというわけだ。
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<U-19スペイン代表スタッフの方々(2010年)>


旅立つまでもう少し時間があるのだが、区切りが良さそうなので、ここまでにしておく。

コンフェデレーションズカップを観よう。


Pepe
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by albondiga | 2013-06-16 02:22

Pepe、旅立つ。

この度、私Pepeは、生まれ育った日本を離れメキシコという土地で新たな人生を歩んでいくことになりました。今回の海外移籍に関して、どこからお話すれば良いのか迷う部分もありますが、出来る限りゆるゆるとご説明させていただきます。

◆なぜ、メキシコなのか。
これまで、通訳の仕事でメキシコの方々とご一緒することが多かった。2009年夏、当時26歳だったPepeに突如と舞い込んできた「SBSカップ国際ユースサッカー」でのU-18メキシコ代表のリエゾン通訳業務。通訳の知識もキャリアもない自分が、どのようにしてこの仕事を得たのか。実を言うと、元々は別の方が担当する予定だった業務なのだが、急きょその方の都合がつかなくなり、通訳のポジションが空白になってしまった。そこで人員確保に困った(であろう)エージェントからPepeの元に、"やってみないか?"という話が来て、"はい、わかりました"といういとも簡単な流れで、通訳の仕事を得たのだ。ここからメキシコとPepeの関係がスタートしたわけだが、今思えば、まさか自分がメキシコへ行くことになるなんてことは、当時は想像も出来なかった。

◆そもそも、どうやって通訳の仕事を得たのか。
話が前後するが、2009年の年明け。当時、スポーツ関係の企業で働いていた大学時代の友人から、"スペイン語通訳の仕事に興味ないかしら?"という電話が掛かってきた。静岡県の事業で、夏にアルゼンチンからサッカーの指導者を招聘し県内で巡回指導を行うというもので、友人の働いていた会社が代理店となり、サッカーの知識があるスペイン語通訳を探しているという話だった。当時のPepeは、2年間のスペイン留学から帰国し半年が経過していた頃。語学留学のつもりが、半分はサッカーをしていたようなもので、日本に帰ってからも関東を中心にいくつかの企業チームの練習に参加しては、自分の活躍の場を模索していた。すると、通訳の話が舞い込んできた時と同じ2009年の年明け、とあるJFLのチームへ行ってみないかという話が浮上した。ここで迷った。通訳として新しいキャリアを形成するのか、好きなサッカーを続けるのか。Pepeの直感では、おもしろそうな仕事は通訳で、真面目な仕事はサッカー、という思いだった。そこで、通訳を選んだ場合の一年後と、サッカーを選んだ場合の一年後を想像してみたら、通訳を選んだ場合の一年後の方が、自分の将来がなんとなく楽しみだった。楽しみだったとはいえ、一年後の自分がどうなるかは全くわからなかった。だけど、不安よりも通訳として挑戦したい気持ちの方が強かった。というわけで、通訳の面接試験を受けることを決めた。書類審査と数回の面接を経て、無事にというか、一応というか、通訳としての第一歩を踏み出すこととなった。
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<SBSカップ2011 国際ユースサッカーの表彰式(2011年)>


日本を旅立つ前に、移籍決定までの経緯を説明できたらいいけど、お約束は出来ません。

なんてったって、人生は不確実。

なんてったって、アイドル。

じぇじぇじぇ。


Pepe
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by albondiga | 2013-06-12 17:55

Pepe、連休を終える。

連休中に開催された「東京国際ユースU-14」に参加した国内チームに添乗した。6日間の業務だったのだが、なかなか面白かった。通訳や添乗の仕事をするうえで毎回"面白い仕事"に巡り合えるわけではないが、努力次第で仕事を面白くすることは出来るとPepeは思う。もちろん、その裏にはPepeの存在をあたたかく支えてくださる皆様がいるからである。いつも有り難うございます。

トーナメントの感想をゆるゆる述べるが、優勝したのはボカ・ジュニアーズ。決勝でサントスFCを4-0で破り完勝の圧勝の爆勝。観客も1万人近く入り、非常に盛り上がったのは言う間でもない。14歳の選手がプレーしていることをつい忘れてしまうくらいトップレベルのサッカーをしていたし、なにより走り方やボールの持ち方などがサッカー選手そのものであった。小さいうちからサッカー選手っぽい動きをしているかどうか、一人の選手がトップレベルまで上り詰めるうえで非常に大切なことのような気がした。ユニホームの着こなし方、歩き方、ボールの触り方、話し方、顔つき、サッカーに対する情熱、これらの要素もトップレベルの選手には何か共通項があるだろう、そんな気もした。

昨夏の静岡ゴールデンアカデミーでクラブ・アメリカから招聘したチュチョさんやラファが力強く伝えていたコーディネーショントレーニングの重要性やその効果についても改めて感じた。正確なパス、正確なトラップは一人でも練習して向上できるけれど、試合で高いパフォーマンスを発揮するための正しい体の使い方は、コーチがしっかりと教えなければならない。まぁ、子どもに教える前に先ずは、コーチ自身がその意義について理解する必要があるだろう。
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要は、気づくか見過ごすか。

サッカーは、深い。


Pepe
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by albondiga | 2013-05-07 23:47

Pepe、誕生の地をかする。

サッカーチームの海外遠征に関わる通訳兼添乗でスペインへ行ってきた。職探しを小休止、職探しからの逃避行、解釈は様々なのだが2008年の帰国以来、久しぶりにイベリア半島に足を踏み入れた。というわけでゆるゆる通訳のゆるゆるブログ、久しぶりに記録がてらゆるゆると綴っていこうと思う。

スペインでの滞在先はパレンシア。バレンンシアじゃなくてパレンシア。ValenciaじゃなくてPalencia。カスティージャ・イ・レオン地域の小都市で、Pepeが留学していたサラマンカも同じ地域に属しているので、少しだけ懐かしい気もしたかというと全くもってそんな余裕はなかった。中心部から離れたホテルから試合が行われるグランドへの移動はバスでの往復、空き時間に街をぷらぷら散策するという小さな目論見も実現するには程遠かった。

のんびりした街並み、のんびりした人々、のんびりしたあたたかい大会の雰囲気のなか、Pepeの周囲だけはなんとなくせわしい時間が過ぎていった。そんななか、大会主催者による夕食会では美味しいワインやとろけるようなハム、肉汁たっぷりのやわらか仔羊などを頂いた。脳みそがぶっ飛びそうな業務でヒョットコドッコイな状態であったものの、舌と胃袋だけは満足感に満ちていた。

関係者との会話のなかでPepeがサラマンカに住んでいたと告げると、話が色々と弾みPepeの所属していた「Real Salamanca Monterrey」というチームについてご存知の方々もちらほらいた。すると翌日からはおっちゃん集団から"Salmantino!"と呼ばれるようになり、用事があり事務所を訪ねた際にワインやらチョリソやらをご馳走になった。他にも、共通の知り合いがいたりとサッカーを通じた縁の繋がりを感じた。

余談ではあるが、このサラマンカという都市。有名なサラマンカ大学もあり学生の街ということで知られてはいるが、スペインの他の地域の人たちからはフィエスタ(お祭り、パーティー)の街として知られてもいる。夜遊び!とまではいかないにしても留学生が非常に多く、賑やかな街であることは間違いない。そういえば昨年、バンコクで話をしたスペイン代表の選手も、今回のパレンシアで出会った人々も、口をそろえて"サラマンカで夜の遊び方を学んだか?"と楽しそうに聞いてきた。
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言葉に関しては、一応はサラマンカで学んだので綺麗なスペイン語を習得したつもりではあった。が、高い言語レベルを維持することは簡単でないということを今回の業務で感じた。帰国以来、それなりに仕事でスペイン語を使ったり、それなりに勉強を続けたりはしているものの、海外にいる時と比べ入ってくる情報量が明らかに少ないのでレベルの低下は顕著だ。今後も、"それなりの"生き方をしていくのであれば今のままでも十分なのだろうけれど、それなりにお気楽で生きていけるほどの余裕なんかないし、もっともっと高いところを目指しているのだから、まだまだ捻挫癖のある足を止めるわけにはいかない。

これに関しては単に言葉だけに限ったことではない。幸い、良い環境で仕事も出来ているし、様々な業種の方と会話する機会を持つことで、自分の成長を感じられているので引き続きバンテージを巻きながら歩んでいこうと思う。正直なところ、時には頭を悩ませることもあるのだが、近頃は絡まった配線コードをほどく術を身につけられているようで、なんとな~く落ち着いている。

話は変わるが、海外の代表チームに帯同した時などはPepeの頭の中に新しいアイデアや人生のヒントとなるような面白いフレーズが浮かんでくるのだけど、今回のスペイン遠征ではそういうのがなかった。たぶん、そういったものを吸収するだけの受信アンテナを張るだけの余裕がなかったからなのだろうけど、こればっかりは仕方ない。もしかしたら2週間後か、半年後か、いつの日か今回の滞在を思い出すようにアンテナが反応するかもしれない。

つづく(かもしれない)。


Pepe
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by albondiga | 2013-04-06 22:56

メキシコと静岡のあいだのPepe

前回の投稿で、"自分自身のサッカーそして人生において大切にしている考えが間違っていないと感じることが出来た"と述べたが、拙文を読み返してみると少しニュアンスが違うことに気がついた。言い換えるとしたら、"自分自身のサッカーそして人生において大切にしている考えは、サッカー界を知り尽くしたプロの方々のそれらと似ているぞよ"という文章の方がしっくりくる。かなりおこがましい言い方なのだが、こればっかりはPepe自身がそう感じたのだから、自分だけは、そう信じるし、そう信じ続けることにする。

"サッカー界を知り尽くしたプロと似ている"と自分自身を評したからには、その似ている部分とやらをいくつか紹介せねばならない。というわけで、頭の中の記憶データ内を検索してみる。

◆ユーモア
サッカーの世界は厳しい。そりゃ競争社会だから強い人間は生き残るし、弱い人間は消えていく。選手、監督をはじめ、クラブのスタッフやその他サッカーに関わる人間は毎日が闘いだよ。公務員じゃないんだから、上層部からアナタは使えない人間だと判断されれば、あっという間に職を失う。Pepeのようなゆるゆるぷらぷら貧乏通訳に関しては、クライアントからのフィードバックも皆無に近い場合がほとんどだから、次の仕事のオファーが来なければアナタはもう要らないということなのだろう。なかには、代表チームの来日中に"明日から別の通訳が来るからアナタは来なくていいわ"と翌日からの職を失ったという方もいるらしいが、幸いPepeには未だそうした事態は発生していない。付け加えておくが仕事の有無とその量に関しては、自分の営業力や人脈に依って多少は変わってくる。

話が少し逸れたが、サッカーのトレーニングもやはり厳しいのが当たり前。ラファの講義は、メキシコのU-12世代のトレーニング方法を紹介するというものだったのが、約二時間のピッチでの講義のなかで一番重きを置いたのがコーディネーションのトレーニングだった。何故、コディネーションに重きを置くのだ?という話はここでは割愛しまたいつか述べることにして、講義に参加した指導者の方々からは時折"けっこうキツイですね・・"というお言葉を頂戴した。

ラファは真面目で、物静かで、仕事熱心で、好奇心が強く、気配り上手で、本当に素晴らしい人間性を兼ね備えた指導者だった。ホテルを出発する際にも、例えば11時出発であれば必ず15分前にはロビーに降りている。"私はドイツ人だからね"と冗談を飛ばすと同時に、"約束の時間を守ることが一番の信頼に繋がるし、相手へのリスペクトなんだよ"といつも口にしていた。"もちろんメキシコ人は時間にルーズな部分があるよ、だけど私は遅刻するのが大嫌いなんだ"とも付け加えていた。

トレーニング前の準備では、たいがい黙ってピッチ内をうろちょろすることから始まる。参加者の人数、グランドの大きさや照明の配置場所、コーンの数などを先ず頭にぶち込んで、それから、どこに何を置いて、最初のメニューはこれをやって、その次のメニューはあれだから、これをそこにおいて、最後はこのメニューで終わるから、それをそこに置こう、と2時間のトレーニングの流れを説明しだすのだ。Pepeはそれを聞いてただ指示通りにマーカーやらコーンを配置するだけ。非常に簡単な仕事なのさ、ふっふっふ。とはいえ、"こうした方が良いのでは?"と疑問点が出てきた時にはちょいと突っ込みを入れる。すると、ラファは"ふむふむ、それならそうしよう"とPepeの意見が採用される時もあれば、逆に"いや、これはこうで、ああだから"ときちんと突っ込みに対する答えを持っている時もあるので、そういう場合は"はい、わかりました"の一言で終わる。通訳は決して出しゃばっちゃいけない。これはピッチ内で言葉を訳す時も全く同じで、時として自分のサッカー観とやらを曲げられずに、拡張した言い方やアナタのサッカー観を混ぜて訳す方をお見掛けすることも悲しいことにあるのだが、これは最低で本当に失礼なこと。

また話が逸れた、ユーモアについてだな。ラファはどちらかといえばトレーニング中は冗談を言わず、熱心な指導をみっちり続ける人間だった。ただ、時折冗談を入れてくる。例えば、ピッチでの講義中に参加した指導者から疲労感が見えてきたときに"少し給水を取りますか?"と聞くと、"そうですね、休みましょう!"と満場一致の答えが返ってくる。すると、"わかりました、1時間20分後にたっぷり給水タイムを取るのでもう少しだけトレーニングしましょう!"といったような発言をする。ところが、思ったほど笑ってくれる指導者の方も少なく、というのも笑えないほどに疲れてしまっていたりするのだ。

昨年までアカデミーのテクニカルアドバイザーを務めたアルゼンチン人のミゲル(現在はニューウェルズ・オールド・ボーイズの育成部で仕事をしている模様)にも似たようなユーモアがあった。トレーニングメニューを実践しながら要所でキーポイントを説明していくのだが、真面目な表情で話をするから参加した指導者の方々も真剣に耳を傾けるし、なかにはポケットからメモとペンを取り出す方もいる。そして一通りの説明が終わった後に、"どうして今のタイミングで皆さんにこういう話をしたかわかりますか?"と。一呼吸おいて指導者の方々の表情を伺い、"皆さんの呼吸を整えるためです"と微笑みながら語りかけるのだ。文章ではユーモラスな雰囲気を伝えづらい部分もあるのだが、なんとなくの雰囲気で感じて頂けたら幸いどうぇす。



話が逸れることが多かったな。ほとんどユーモアについては触れることがなかったし、書き綴っていくなかで、自分の考えはプロの考え方と似ているとほざいた自分が、全くそうではないような気がしてきたし。まぁいっか。そして何を隠そう、Pepeはユーモアを訳すのが得意なのだ。ただ、決して簡単ではない。最後に紹介したミゲルの話にしても、一瞬の感覚的判断で笑えるような日本語を発さなければミゲルの言葉を殺してしまうわけだから、普段からおかしなことを考えたりしていないとなかなか一発で笑いを起こすことは難しいだろう。日本語のわからないミゲルにしても、冗談に対する指導者の方々の反応が、Pepeが使える人間なのかどうかを判断する一つの材料になるのだ。ただ、ユーモアだけじゃ生きていけない。だけど、サッカー界にはユーモアのある人が多いことは確か。そして、ユーモアは武器になる、たぶん。


Pepe
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by albondiga | 2012-12-15 22:28

静岡とメキシコのあいだのPepe

今月発売のサッカークリニックに「静岡ゴールデンサッカーアカデミー2012」のレポートが掲載された。今夏のロンドンオリンピック男子サッカーで金メダルを獲得したのはメキシコ代表。そのチーム、グループ、選手らの礎を築いたのが8月から開催された同アカデミーでテクニカルアドバイザーとして来日したチュチョ・ラミレスそしてラファエル・ハルドン両氏である。

Pepeはラファエル氏の通訳を務めた。氏と共に仕事をした期間で多くのことを学んだと当時に、自分自身のサッカーそして人生において大切にしている考えが間違っていないと感じることが出来た。

夏の仕事を思い出しながら書いてゆく。

◆仕事への情熱
ラファエル氏が来日したのが8月31日。アカデミーのトレーニングが翌日からスタートするというハードなスケジュールだった。というのもラファエル氏、そしてアカデミー前半のテクニカルアドバイザーを務めたチュチョ氏はクラブアメリカの育成部で重要なポストについており、クラブ側から二人が一度に席をあけてしまうことは出来ないという条件提示があり、両氏はまさに入れ違いで日本でのミッションに臨んだのだ(チュチョ氏が離日した翌日にラファエル氏が来日した)。

Pepeがラファエル氏にお会いしたのは成田空港に出迎えに行ったその時が初めてで、言葉を交すのももちろん初めてだった。空港で簡単に挨拶を済ませ、さっそく静岡へ移動。東京駅へ向かう車の中、そして静岡へ向かう新幹線で話をすることからPepeの通訳の仕事は始まった。"始まった"とは言っても、実際の仕事というのは翌日からのピッチでの通訳なので、いわば課された任務を果たすうえで欠かせない下準備と言ったところか。話し方、使う単語、こちらの発言に対する反応などなど、Pepeが通訳を担ううえでこうした感覚的な情報を収集する作業は非常に大切なのだ。

ラファエル氏は初めての日本滞在だったのだが、生活の何もかもがメキシコとは異なるなかで、来日した翌日からプロとしての仕事を全うするその責任感と仕事に対する情熱には驚いた。トレーニング初日の朝、"移動で疲れたでしょ、時差ボケはある?"と聞くと、"まったく問題ないよ。長時間の移動は慣れているし、何よりも自分は仕事をするために日本に来た。やる気に満ちているよ"と力強く話していた。

目的さえ理解していれば、初めて会ったとか、どういう考え方を持っている人間なのかとか、国籍とか、年齢とか、探し出せばきりのないくらいの障害みたいなもんは全く関係ないと思う。ラファはPepeを信頼するしかないし、Pepeもラファを信頼するしかない。ただ、決してネガティブな意味ではない。

というのも、先ずは自分たちの仕事における「目的(=成功)」が既に前提としてそこにあって、その為には互いの存在や仕事に対する取り組み方を認め合うことが何よりも大切なことで、そして双方がその前提を十分に理解したうえで、場合によってはどちらかが自分の考えを押し通さなければならない時もあるし、逆にどちらかが自分の考えを見直さなければならない時もありますよ、ということ。進むべき道が双方で合致しないときに大切なことは、自分たちの「目的(=成功)」は一体何だったのかと再考することだろう。しっかりと「目的(=成功)」が再認識出来たとすれば、議論もすぐに片付くし、答えも自ずと出てくる。

目的達成の為に私欲は要らない。冷静で、言葉をきちんと扱える人間同士ならばなんてことのない作業だとは思うが、誰しも人の子、時にはアナタの言葉使いが恋人の神経を逆なでしてしまうこともあるでしょう。

幸い、ラファとPepeの間の「目的(=成功)」の相互理解度はかなり高いものだったので、トレーニングの初日から非常に内容の濃い仕事が出来たのではないかと思う。


ラファエル氏に会った翌日からトレーニングが始まったわけだが、振り返ってみれば弾丸通訳もいいところだ。ただ、自分の仕事に対する「目的(=成功)」というものは本当にしっかりと理解出来ていたからスムースに初日を迎えられたし、順調にトレーニングが進められたのではないかと思う。もちろん事前により細かい部分までのすり合わせが出来ていたとしたら、更に素晴らしい仕事が出来ただろうという気持ちはあるのだけど、通訳としての準備期間がほとんど取れなかったなかで、"静岡産の「金の卵」を育てる"という王国の未来を見据えたプロジェクトに多少は貢献できたのではないかなぁ、なんてことを思った。ただ、満足はしないね。まだまだだよ。


Pepe
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by albondiga | 2012-12-11 00:40

サッカーは疲れる-その1-

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静岡で、チュチョさん(メキシコの元代表監督)が教えてくれたゴール前でのシュート練習。
いや、シュートだけじゃない。
パス、トラップ、ダッシュなどなど要素がたっぷり。
たしかこんな感じだった。
たしかね。
ポストシュートの時代は、もうおわり。
子どもっちの足が、練習中に止まっていることがないように。
少ない人数でやると、ちょっときついかも。


Pepe
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by albondiga | 2012-10-26 03:29


ゆるゆる通訳者(スペイン語)の、これまでとこれからを綴ったゆるゆるブログ。自身のサッカーについてもゆるゆる綴ります。メキシコ、トルーカ在住。


by albondiga

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