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メキシコと静岡のあいだのPepe

前回の投稿で、"自分自身のサッカーそして人生において大切にしている考えが間違っていないと感じることが出来た"と述べたが、拙文を読み返してみると少しニュアンスが違うことに気がついた。言い換えるとしたら、"自分自身のサッカーそして人生において大切にしている考えは、サッカー界を知り尽くしたプロの方々のそれらと似ているぞよ"という文章の方がしっくりくる。かなりおこがましい言い方なのだが、こればっかりはPepe自身がそう感じたのだから、自分だけは、そう信じるし、そう信じ続けることにする。

"サッカー界を知り尽くしたプロと似ている"と自分自身を評したからには、その似ている部分とやらをいくつか紹介せねばならない。というわけで、頭の中の記憶データ内を検索してみる。

◆ユーモア
サッカーの世界は厳しい。そりゃ競争社会だから強い人間は生き残るし、弱い人間は消えていく。選手、監督をはじめ、クラブのスタッフやその他サッカーに関わる人間は毎日が闘いだよ。公務員じゃないんだから、上層部からアナタは使えない人間だと判断されれば、あっという間に職を失う。Pepeのようなゆるゆるぷらぷら貧乏通訳に関しては、クライアントからのフィードバックも皆無に近い場合がほとんどだから、次の仕事のオファーが来なければアナタはもう要らないということなのだろう。なかには、代表チームの来日中に"明日から別の通訳が来るからアナタは来なくていいわ"と翌日からの職を失ったという方もいるらしいが、幸いPepeには未だそうした事態は発生していない。付け加えておくが仕事の有無とその量に関しては、自分の営業力や人脈に依って多少は変わってくる。

話が少し逸れたが、サッカーのトレーニングもやはり厳しいのが当たり前。ラファの講義は、メキシコのU-12世代のトレーニング方法を紹介するというものだったのが、約二時間のピッチでの講義のなかで一番重きを置いたのがコーディネーションのトレーニングだった。何故、コディネーションに重きを置くのだ?という話はここでは割愛しまたいつか述べることにして、講義に参加した指導者の方々からは時折"けっこうキツイですね・・"というお言葉を頂戴した。

ラファは真面目で、物静かで、仕事熱心で、好奇心が強く、気配り上手で、本当に素晴らしい人間性を兼ね備えた指導者だった。ホテルを出発する際にも、例えば11時出発であれば必ず15分前にはロビーに降りている。"私はドイツ人だからね"と冗談を飛ばすと同時に、"約束の時間を守ることが一番の信頼に繋がるし、相手へのリスペクトなんだよ"といつも口にしていた。"もちろんメキシコ人は時間にルーズな部分があるよ、だけど私は遅刻するのが大嫌いなんだ"とも付け加えていた。

トレーニング前の準備では、たいがい黙ってピッチ内をうろちょろすることから始まる。参加者の人数、グランドの大きさや照明の配置場所、コーンの数などを先ず頭にぶち込んで、それから、どこに何を置いて、最初のメニューはこれをやって、その次のメニューはあれだから、これをそこにおいて、最後はこのメニューで終わるから、それをそこに置こう、と2時間のトレーニングの流れを説明しだすのだ。Pepeはそれを聞いてただ指示通りにマーカーやらコーンを配置するだけ。非常に簡単な仕事なのさ、ふっふっふ。とはいえ、"こうした方が良いのでは?"と疑問点が出てきた時にはちょいと突っ込みを入れる。すると、ラファは"ふむふむ、それならそうしよう"とPepeの意見が採用される時もあれば、逆に"いや、これはこうで、ああだから"ときちんと突っ込みに対する答えを持っている時もあるので、そういう場合は"はい、わかりました"の一言で終わる。通訳は決して出しゃばっちゃいけない。これはピッチ内で言葉を訳す時も全く同じで、時として自分のサッカー観とやらを曲げられずに、拡張した言い方やアナタのサッカー観を混ぜて訳す方をお見掛けすることも悲しいことにあるのだが、これは最低で本当に失礼なこと。

また話が逸れた、ユーモアについてだな。ラファはどちらかといえばトレーニング中は冗談を言わず、熱心な指導をみっちり続ける人間だった。ただ、時折冗談を入れてくる。例えば、ピッチでの講義中に参加した指導者から疲労感が見えてきたときに"少し給水を取りますか?"と聞くと、"そうですね、休みましょう!"と満場一致の答えが返ってくる。すると、"わかりました、1時間20分後にたっぷり給水タイムを取るのでもう少しだけトレーニングしましょう!"といったような発言をする。ところが、思ったほど笑ってくれる指導者の方も少なく、というのも笑えないほどに疲れてしまっていたりするのだ。

昨年までアカデミーのテクニカルアドバイザーを務めたアルゼンチン人のミゲル(現在はニューウェルズ・オールド・ボーイズの育成部で仕事をしている模様)にも似たようなユーモアがあった。トレーニングメニューを実践しながら要所でキーポイントを説明していくのだが、真面目な表情で話をするから参加した指導者の方々も真剣に耳を傾けるし、なかにはポケットからメモとペンを取り出す方もいる。そして一通りの説明が終わった後に、"どうして今のタイミングで皆さんにこういう話をしたかわかりますか?"と。一呼吸おいて指導者の方々の表情を伺い、"皆さんの呼吸を整えるためです"と微笑みながら語りかけるのだ。文章ではユーモラスな雰囲気を伝えづらい部分もあるのだが、なんとなくの雰囲気で感じて頂けたら幸いどうぇす。



話が逸れることが多かったな。ほとんどユーモアについては触れることがなかったし、書き綴っていくなかで、自分の考えはプロの考え方と似ているとほざいた自分が、全くそうではないような気がしてきたし。まぁいっか。そして何を隠そう、Pepeはユーモアを訳すのが得意なのだ。ただ、決して簡単ではない。最後に紹介したミゲルの話にしても、一瞬の感覚的判断で笑えるような日本語を発さなければミゲルの言葉を殺してしまうわけだから、普段からおかしなことを考えたりしていないとなかなか一発で笑いを起こすことは難しいだろう。日本語のわからないミゲルにしても、冗談に対する指導者の方々の反応が、Pepeが使える人間なのかどうかを判断する一つの材料になるのだ。ただ、ユーモアだけじゃ生きていけない。だけど、サッカー界にはユーモアのある人が多いことは確か。そして、ユーモアは武器になる、たぶん。


Pepe
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by albondiga | 2012-12-15 22:28

静岡とメキシコのあいだのPepe

今月発売のサッカークリニックに「静岡ゴールデンサッカーアカデミー2012」のレポートが掲載された。今夏のロンドンオリンピック男子サッカーで金メダルを獲得したのはメキシコ代表。そのチーム、グループ、選手らの礎を築いたのが8月から開催された同アカデミーでテクニカルアドバイザーとして来日したチュチョ・ラミレスそしてラファエル・ハルドン両氏である。

Pepeはラファエル氏の通訳を務めた。氏と共に仕事をした期間で多くのことを学んだと当時に、自分自身のサッカーそして人生において大切にしている考えが間違っていないと感じることが出来た。

夏の仕事を思い出しながら書いてゆく。

◆仕事への情熱
ラファエル氏が来日したのが8月31日。アカデミーのトレーニングが翌日からスタートするというハードなスケジュールだった。というのもラファエル氏、そしてアカデミー前半のテクニカルアドバイザーを務めたチュチョ氏はクラブアメリカの育成部で重要なポストについており、クラブ側から二人が一度に席をあけてしまうことは出来ないという条件提示があり、両氏はまさに入れ違いで日本でのミッションに臨んだのだ(チュチョ氏が離日した翌日にラファエル氏が来日した)。

Pepeがラファエル氏にお会いしたのは成田空港に出迎えに行ったその時が初めてで、言葉を交すのももちろん初めてだった。空港で簡単に挨拶を済ませ、さっそく静岡へ移動。東京駅へ向かう車の中、そして静岡へ向かう新幹線で話をすることからPepeの通訳の仕事は始まった。"始まった"とは言っても、実際の仕事というのは翌日からのピッチでの通訳なので、いわば課された任務を果たすうえで欠かせない下準備と言ったところか。話し方、使う単語、こちらの発言に対する反応などなど、Pepeが通訳を担ううえでこうした感覚的な情報を収集する作業は非常に大切なのだ。

ラファエル氏は初めての日本滞在だったのだが、生活の何もかもがメキシコとは異なるなかで、来日した翌日からプロとしての仕事を全うするその責任感と仕事に対する情熱には驚いた。トレーニング初日の朝、"移動で疲れたでしょ、時差ボケはある?"と聞くと、"まったく問題ないよ。長時間の移動は慣れているし、何よりも自分は仕事をするために日本に来た。やる気に満ちているよ"と力強く話していた。

目的さえ理解していれば、初めて会ったとか、どういう考え方を持っている人間なのかとか、国籍とか、年齢とか、探し出せばきりのないくらいの障害みたいなもんは全く関係ないと思う。ラファはPepeを信頼するしかないし、Pepeもラファを信頼するしかない。ただ、決してネガティブな意味ではない。

というのも、先ずは自分たちの仕事における「目的(=成功)」が既に前提としてそこにあって、その為には互いの存在や仕事に対する取り組み方を認め合うことが何よりも大切なことで、そして双方がその前提を十分に理解したうえで、場合によってはどちらかが自分の考えを押し通さなければならない時もあるし、逆にどちらかが自分の考えを見直さなければならない時もありますよ、ということ。進むべき道が双方で合致しないときに大切なことは、自分たちの「目的(=成功)」は一体何だったのかと再考することだろう。しっかりと「目的(=成功)」が再認識出来たとすれば、議論もすぐに片付くし、答えも自ずと出てくる。

目的達成の為に私欲は要らない。冷静で、言葉をきちんと扱える人間同士ならばなんてことのない作業だとは思うが、誰しも人の子、時にはアナタの言葉使いが恋人の神経を逆なでしてしまうこともあるでしょう。

幸い、ラファとPepeの間の「目的(=成功)」の相互理解度はかなり高いものだったので、トレーニングの初日から非常に内容の濃い仕事が出来たのではないかと思う。


ラファエル氏に会った翌日からトレーニングが始まったわけだが、振り返ってみれば弾丸通訳もいいところだ。ただ、自分の仕事に対する「目的(=成功)」というものは本当にしっかりと理解出来ていたからスムースに初日を迎えられたし、順調にトレーニングが進められたのではないかと思う。もちろん事前により細かい部分までのすり合わせが出来ていたとしたら、更に素晴らしい仕事が出来ただろうという気持ちはあるのだけど、通訳としての準備期間がほとんど取れなかったなかで、"静岡産の「金の卵」を育てる"という王国の未来を見据えたプロジェクトに多少は貢献できたのではないかなぁ、なんてことを思った。ただ、満足はしないね。まだまだだよ。


Pepe
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by albondiga | 2012-12-11 00:40

タイ

泰国へ行って、帰ってきた。目的のひとつは、フットサルのW杯。試合に出場するわけではもちろんなく、日本代表を応援するために成田空港から旅立った。仕事でしばしば赴く国際空港ではあるのだが、その全てがサッカー関係者の送迎のみなので、出国ゲートをくぐったのは2007年にスペインへ出戻った時以来だった。あぁ懐かしいなぁと少しだけ思い出に浸ったりもしたが、ひとまず免税店で酒やら何やらを購入する時間を過ごした。

昼前のTG643で成田を出発し、曼谷に到着したのがほぼ定刻通りの1645頃。座席も空いていればイミグレーションも空いており、預けた荷物もスムースにPepeの手元に戻ってきた。奥さんが美味しい料理を作って待っていれば、夫はきちんと家に帰ってくるのだ。スワンナプーム空港まで姉に迎えに来てもらい、車でそのまま自宅へ。居候の七日間が始まった。

フットサルのW杯はひとつの会場で2試合続けて行われるので、1枚のチケットで2試合観戦することが出来た。おかげで四日間で8試合を楽しむことが出来た。そのうち最後の1試合は非常に悲しい40分となったが、W杯という世界の祭典を自分の身体に吸収することが出来たという意味では、やはりこの時期に日本を旅立って良かったと思う。

日本は好きだ。

鉄も、自動車も、テクノロジーも、世界の先端を進んでる。

同じように世界各国だって成長している。

中国、インド、ブラジル、東南アジア、メキシコだって数年後には世界の大国となるかもね。

泰国でも色々な人に出会ったが、生きる強さを持った人がすごく多く、現在の自分が持ち合わせていないものを持っている彼らを羨ましくも思えた。Pepeの感覚的な部分なのであれよこれよと述べることはしないが、そういうものを自分も獲る必要があると感じたし、欲しいと思った。
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Pepeはタイ語はさっぱりわからないが、英語もほとんどわからない。ほとんどわからないっていうのは、少しは解るってことよ。時々アナタは、"タイって英語が通じないんだよねぇ"とか言うけれど、じゃあアナタは果たして英語がどれくらい話せるの?とかいう考えが往きの機内でPepeのなかに湧き出てきた。"どこに行っても英語が通じないから困っちゃうわ"とかいう考えにもハテナマークがついてまわる。かといって日本にいると"ワタシは英語が話せません"とアナタは自信を持って英語恐怖症を装う。なんじゃそりゃ。

他国の言語が話せることと、他国の言語が話せないことは、自慢することじゃないし、恥じることでもない。

そのどちらでもなくて、ただその事実が存在するだけのこと。

コミュニケーションの目的ってのは互いの心が通じ合うことだから、そのためのツールはなんでも良いのだ。言葉でも良いし、目でも良いし、身体でも良いし、手でも良い。逆にもしかすると、言葉だけで全ての会話が成立してしまうと、会話の面白みが欠けてしまうかもしれないな。自身の表現力も乏しくなってしまうかもしれない。

自分を表現することに長けている人はとても魅力的だと思うし、Pepeはそういう人が好き。

そういう人が好きだし、さらにその人が美人だったら最高だ。

だけど、自分を表現する術ってのは誰かに教えてもらうものではないと思うよ。

勝手にそうなるもので、そういう事実が存在するだけなのだろうと思う。


Pepe
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by albondiga | 2012-11-14 14:00

ふと、思いました。

Pepeの夏も、そろそろ終わります。夏が終われば秋、秋が来れば冬の準備。冬は長そうだけど、そのあと必ず春が訪れる。しばらく体重が減りに減って困っていましたが、ようやく本来の重量を取り戻してきた模様。良い感じに体幹あたりに重みを感じてきました。

さてさて、静岡での仕事もようやく佳境に入ってきておりまして、トレーニングは残すところあと3回。

Pepeが通訳を務めているラファエル氏をはじめ、静岡県サッカー協会の方々、そしてトレーニングの参加者の方々から本当に多くのことを学んでおります。
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<写真提供:静岡県サッカー協会事務局長 竹山様>

自分はすごく恵まれている環境にいるのだなぁ・・・と、ふと思います。日本が誇るサッカー王国で仕事が出来ること、自分の知識や経験が誰かのためになること、有能なコーチの"影"として時間を共有出来ること、などなど数え上げればきりがありませんが、ふとそう思うことがあるのです。

これまで出会った全ての方々に感謝するとともに、四年間に渡り、ほぼ首の皮一枚の経済状況でどうにかこうにか生きてこられた自分を、ちょびっとだけすごいと思いました。

ちょびっとだけです。

というのも、与えられたものに応えられるだけのものが自分になければ次のチャンスは得られない、とPepeは思うからです。

自分には、そういうものがちょびっとだけあった、ということかもしれません。

"あったかもしれない"ということは、"なかったかもしれない"ということでもあります。

だけど、その、ちょびっとのことが、Pepeの人生を良くも悪くもおもしろくしているのだと思います。


Pepe
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by albondiga | 2012-09-13 23:45

窓際族と新人クンのハーモニー

―Pepeさん、最近どうですか?

元気ですよ。ただ、先週の横浜国立大学との試合中に足を痛めまして、今はチームの練習には参加していません。

―そうでしたか。怪我の具合は如何ですか?

足の裏を負傷しまして、まだ普段のように走れない状態です。サッカーが出来ないのは正直辛いですが、まぁ仕方ないです。今、やれることをきちんとやりたいです。

―今やれることとは、具体的に言うとどういうことでしょうか?

練習中や試合中に野次を飛ばしたり、チームのプレーにあぁだこうだ愚痴を言うことですかね。自分が試合に出ているときは、チームメイトに何を言うにしても"自分も含めて"という言葉を付け加えないと話にならないので、怪我をしているときはけっこう毒舌になれるので楽しいです。

―よくわかりません。詳しく聞かせてください。

例えばハーフタイムに、"もっと簡単にボールを放そう"とか、"運動量を増やそう"とチームメイトに言うとします。そう言うと、"じゃあお前はどうなんだ?"という話になり兼ねません。これはコブラに所属しているからというわけでは全くなく、また、どこのチームにいるかということも全く関係ありません。何故かというとそれは一人の選手の発言だからです。自分は監督ではないし、コーチでもないし、試合に出ているただの選手なわけです。だから結局は、チーム全体の話をする=自分もその対象だということです。一選手がチーム全体の話をするという作業はけっこう面倒臭いし、決して簡単なことではありません。だから、ひとまずは、何を言うにも"自分も含めて"という言葉を使うようにしています。そうすれば"じゃあお前はどうなんだ?"とは誰にも言われませんからね。だけど、本当はそうは言いたくないんですよ。もっと直接的に、胸にズシンとくるような言葉を使いたいんです。そうじゃなきゃ相手に伝わらないし、そうじゃなきゃ人は変わらないと思うし、そうじゃなきゃ結果的に試合に負けてしまうこともあると思っていますから。だけど、試合の重要度や、その日のゲーム展開、チーム状況なんかを鑑みると、現在のところは"自分も含めて"という言葉を使うことが多いと感じています。

―それは、どういうことでしょうか?

戦うスイッチが入っていないということですかね、自分も含めて。

―"自分も含めて"ですか。

はい。簡単に言うと、例えばPepeの友達に"コブラの試合は面白いから観に来てよ"とは今の状態では言えません、ということです。だけど、"二ヶ月くらいしたら、ぜひ観に来てよな。絶対おもしろいから!"と言いたいですね。

―二ヶ月ですか。

まぁ、だいたいです。ただ、時間が必要なことは確かです。新しい選手も加入しましたし、やはりすぐに結果は得られませんよ。もしかしたら、社会人選手権で優勝したということは、うまく行き過ぎていたということかもしれません。チームを抜けた選手もいますし、まだまだ試行錯誤の段階なのかもしれません。リーグ戦や天皇杯予選で勝てなかった言い訳では決してありません。ポジションとかフォーメーションの問題などではないと個人的には考えています。やはり、新しい環境に慣れるのには時間が掛かるものだと思うし、例え有能な人間が集まっていたとしても、客席が満席になるような美しいハーモニーを奏でるまでには、ある程度もしくは相当な時間の音合わせが必要だと思います。これは、なんとなく僕自身が感じることですけど、例えポジションを変えても、例えフォーメーションを変えても大きな変化はもたらせないと思っています。チームに必要なことは、「理解」だと思っています。

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―「理解」ですか。

新しい選手は、まずクラブの雰囲気や練習中の雰囲気などを感じながら、環境の中で自分の立ち位置を「理解」していきます。それは誰に教わるものでもなくて、自然と自分で見つけられるもので、気が付いたらチーム内での自分の「席」が決まるんです。会社のように自分の席が決まっていて、入社直後から自分の立場が決まっているわけでは決してありません。最初から自分で「席」を作る作業をしなければならなくて、それには多少の時間が必要なものだと僕は思いますね。

―元から所属している選手に対しては、どうお考えですか?

自分を「理解」してもらうことが必要だと思いますね。一人の加入選手がチームメイト25人を理解するまでには相当な時間が掛かりますが、25人の選手が一人を理解するのには、それほど時間が掛からないと思います。少しでも新しく加入した選手の労力を減らしてあげる努力をすることでしょうね。それが結果として、ゲームのなかで自分を生かすプレーに繋がると思いますし、周りを生かすプレーにも繋がると思います。

―「理解」するのに至るまでが、二ヶ月は必要だと言うことですね。

だいたい二ヶ月くらいは掛かるんじゃないですかねぇ、というくらいの話です。窓際族と新人クンの双方がそういう気持ちを強く持っていれば、その期間はもっと短くなると思いますし、逆であればその期間はもっと長くなってしまうでしょうね。恋愛に例えると、気になる異性がいて、互いに意識しつつも、どうも歩み寄れないような、面倒臭い時期みたいなものです。そんなものはモヤモヤして気持ち悪いので、早いところ好きなら好きと言ってしまえば良いんです。恋愛とは違い、チームスポーツなので、友達以上恋人未満とかいう言葉は存在しませんから、出来る限り早い段階で「理解」を深めることがチーム力向上のカギとなると僕は思います。

―なるほど。リーグ戦二試合で勝ち点は1。天皇杯の予選も昨年に引き続き初戦敗退。どう捉えていますか?

結果は本意とは異なりますが、これから上昇していくはずですし、その為にチーム全員で力を合わせて戦っていきます。今後対戦するチームも、おそらく"コブラを倒すぞ 奴らにひと泡吹かせてやろう"という気持ちを持って試合に臨んでくるでしょうから、僕個人としては、吹いた泡を口移しで戻してやりたい気持ちです。もちろん、対戦相手に対するリスペクトの気持ちは常に持っていますよ。どのチームにも本気で向かっていかないと、泡を吹いたままで負けてしまいますからね。レベルの高いリーグで、簡単に勝てる試合なんて存在しないことは直近の試合を通して全員が理解したことだと思いますから、もう大丈夫だと思いますよ。たぶん。

―"たぶん"、なんですね。

そりゃそうですよ。だって、ゲームは不確実なんですから。毎試合、勝利を目指して試合に臨むことは変わりませんが、毎試合必ず勝てるという保証はどこにもありませんからね。だけど、毎試合、勝利を目指して戦うよ、ということです。そういう意味での、たぶんです。

―わかりました。ひとまず怪我のケアを忘れずに。今日はありがとうございます。

こちらこそ、ありがとうございます。


Pepe
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by albondiga | 2012-05-14 23:33

お絵かき教室

11人の仲間が集まって、「人間の顔」を描くとする。

◆髪型を描く人

◆輪郭を描く人

◆顔の色を描く人

◆まゆ毛を描く人

◆まつ毛を描く人

◆目を描く人

◆鼻を描く人

◆唇を描く人

◆歯を描く人

◆耳を描く人

◆顔のしわを描く人

11人にそれぞれ役割を与える。

ルールはなし。

11人が自由に、自分に課された顔のパーツを描けば良い。

鉛筆でも良いし、クレヨンでも良いし、マジックでも良いし、絵の具でも良い。

大きさや色も自分の好きなように描いて良い。

速く描ける人もいれば、完成させるのに時間が掛かる人もいるから、みんなが完成出来るまで待ってあげよう。速い、遅いは関係ない。

全員が絵を描けたら、福笑いのようにそれぞれのパーツを机の上に並べていく。

まずは輪郭。つづいて顔の色を塗り、髪型をつける。ここまではおそらく何一つ問題はないだろう。ただ、ここからが大変。顔の上に乗せた目が大き過ぎて、輪郭をはみ出してしまう。まゆ毛がアマゾンの森みたいに茂っているわりには、まつ毛は扇子みたいになっている。鼻は高くて綺麗に見えるけど、唇が薄っぺら過ぎて、歯にいたっては入れ歯だ。耳はでっかくなっちゃった。

一人一人が好き勝手にそれぞれのパーツを描くもんだから、バランスもクソもない。

ブサイクにも程がある。

そもそも男性なのか、女性なのかの区別も出来ない。ちょっと困るよね。だけど、一つ一つのパーツは綺麗に描けている。アマゾンの森みたいなまゆ毛は立派だし、入れ歯を着けていたってきちんと食事が出来る。悪いことなんて一つもないし、それぞれが個性だ。だけど、誰一人として"素晴らしい絵ですね"とは言ってくれない。これじゃ個展になんか出せるわけないよ。

どうすれば個展に足を運んでくれる人に喜んでもらえる絵を描けるか。

まずは、男性を描くのか女性を描くのかを決めよう。

日本人?韓国人?スペイン人?ロシア人?Pepeはナイスバディなブラジル人女性が良いけど、みんながどうしてもチョイ悪なイタリア人男性が描きたいというのならば、そうしよう。年齢によっては、顔のしわも増えるかもしれない。イタリア人にも肌が白い人や、肌の黒い人もいるだろうね。瞳の色は青いかもしれない。意外と鼻は低いかもしれない。まゆ毛を手入れしているかもしれないし、伸ばしっぱなしかもしれない。もしかしたら、まつ毛は生えていないかもしれない。乾燥して唇が荒れているかもしれない。

もう、どういう「顔」になるかはわからないね。それじゃ困るから、どういう「顔」を描きたいのかみんなで話し合わないといけない。目的は何か?観に来てくれる人を喜ばせる絵を完成させるためだ。"オレが青い瞳を描くから、オマエはそれに見合う素敵なまつ毛を描いてくれよな!そうじゃなきゃオレの立場が崩れちまうから!"まぁ、そういう意見を口にするのも悪くはないだろう。ただ、観に来てくれる人はその青い瞳だけを鑑賞しに個展にまでわざわざ足を運ぶわけじゃない。みんなが協力して描いた一人の人間の「顔」を観に来ているんだ。オマエが鼻を描いたとか、オマエが耳を描いたとか、そんなことはどうでも良い話。

全員で、お客さんを笑顔にするような絵を完成させることが、自分たちの目的。

忘れちゃいけないよな。

もう一度繰り返すけど、例えばオマエが三万円の絵の具で二十時間掛けて素敵な唇を描いた苦労なんて、誰も知らないし、知ってもらう必要もない。一人一人が労を惜しまずに、一つの絵を完成させて、お客さんに笑顔で帰ってもらえるような絵を描くのが目的だよ。

目的が理解できていればそんなに難しいことではないと思うけれど、一人一人生まれも育ちも違う。人を認めることも簡単なことではないかもしれない。だけど、観に来てくれる人がいる以上は、支えてくれる人がいる以上は、応援してくれる人がいる以上は、自分たちの描く絵を楽しみにしてくれる人がいる以上は、自分を変える必要があるかもしれない。もっと主張するべきかもしれないし、もっと話を聞くべきかもしれない。

目的が理解出来ないのならば、一人で壁に向かってボールを蹴っていれば良いし、公園でリフティングしていれば良いし、部屋でサッカーゲームしていれば良いよ。自分一人だけなら、誰に何を言われるわけでもなく、自分一人の時間が過ごせる。ただ、絶対に楽しくないよな。

意地は要らない。

誰一人として、Pepeだけのプレーを観るために八王子からわざわざ横浜まで足を運ぶなんてことはしない。

ましてや、Pepeのことなんて誰も観ていない。

"Pepeあってのチーム"よりも、"チームあってのPepe"の方が似合う。

"27番のPepe"よりは、"11番のPepe"の方が似合うけどな。


Pepe
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by albondiga | 2012-05-07 15:35

1/11の責任

前節の試合は良くなかった。

とはいえ、悪くもなかったかもしれない。

いや、最悪だった。

捉え方は十人十色だけど、Pepeにとっては振り返るのも面倒になるような試合だった。だけど、それもサッカー。勝つチームがあれば負けるチームがあることなんて、5歳の子どもでも知っている。

ドラゴンクエストで、主人公のPepeが力尽きてゲームオーバーになってしまうこともあるし、スーパーマリオがクリボーに危められてしまうことだってある。ゲームの主人公がまったく傷つかずにゴールまでたどり着くこともそう簡単なことではないのだ。Pepeに子どもがいたとして、もしもPepeジュニアが、"お父ちゃん!スーパーマリオブラザーズを買っておくれよぅ!"とねだってきたら、こう言おうと思う。

"全面クリア出来る可能性は決して100%ではない、それでも欲しいのか、Boy"とね。

"スーパーマリオブラザーズを買ってもらった満足感を、スーパーマリオブラザーズをクリア出来ない悲愴感が上回る可能性だってあるのだぞ、それでも欲しいのか、Boy"とね。

"本当にスーパーマリオブラザーズが欲しいのか?桃鉄じゃなくて良いのか、Boy"とね。

3つともYesという答えならば、仕方ない。中古で買ってやろうと思う。重ねて言うけど、ゴール出来る保証はどこにもない。フジテレビの番組「ビューティ・コロシアム」に、"これであなたの美は約束されました"という言葉があるけど、番組に登場した皆さんは美しくなるために並々ならぬ努力をしておられる。

楽しいサッカーが出来る保証ってのも、ない。こどもっちに関してはもちろんコーチが、そういう環境を提供しなければいけないけれど、アナタはもう子どもじゃない。ディズニーランドに行ったってアトラクションに乗らずに、パレードを見ずに、ポップコーンを食わずに、かわいい女の子を目で追わずに、ボケーッしていたら何も楽しくない。楽しさは自分で見つけなきゃいけないよ。

楽しむ責任、努力する責任、厳しさを求める責任、時間を守る責任、規則を守る責任、尊敬する責任、主張する責任、人を認める責任、人に認められる責任、もっともっとあるよ、責任、責任、責任。

責任という言葉がたくさん登場したので、Numberの一文を拝借して締める。


ダバディ:責任という話になると、フィリップは選手に「さん」付けをやめろと言ったことがあります。先輩を「さん」付けすることは丁寧だし、その文化はフランスにもあります。ただ、空間としてどうしても優しくなる。若い人でも、自分はここで責任を取るんだと思ったら周りに失礼なぐらいの態度を取らなきゃならないときもある。それだできたのが中田英であり、今で言えば本田ですよね。

千田善:言われたことをやるだけが責任だけではなくて、同僚に対してとか試合結果に対してとか、そういうものに責任の11分の1を負うんだとオシムさんは言ってました。

「3人の通訳が明かす 外国人監督のホンネ。」Number768 平成22年12月23日号(文藝春秋)より抜粋



Pepe
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by albondiga | 2012-05-05 22:09

irrumattio

コブラは先週の土曜日に、追浜でirrumattioと練習試合をおこなった。

Pepeの前所属チームであり、代表の大坪さんとはかれこれ三年以上のお付き合いになる。

インターネットを通じてチームの活動に参加したのが2008年10月。以来、2009年12月にコブラへ移籍し、2010年9月にまたirrumattioに戻り、さらに2011年2月にコブラに再移籍するという、どっちつかずの姿勢でサッカーに取り組んできたPepeだが、こうして今でもirrumattioのメンバーとボールを通じてコミュニケーションを取ることはとても楽しい。

irrumattioは日本全国、どこのリーグにも属していない。

週末の活動といえば東京都内を基本に、主に神奈川県、埼玉県、千葉県で活動するチームとの練習試合がほとんどだ。

そして何を隠そうこのチーム、けっこう謎めいている部分が多い。

本名を知らないメンバーがほとんどだし、住まいや、職業、年齢だってよくわからない。

性別がみんな男だということを除いては謎ばっかりだ。

nazomattio、なんてね。

男ばっかりなので「irrumattioなでしこ」とか創ったら面白そう。

nademattio、なんてね。

sikomattio、これは、ないな。

週末に対戦する相手はさまざま。

上述のように東京都リーグ、神奈川県リーグ、埼玉県リーグ、関東リーグに所属するチームなどを筆頭に、irrumattioと同じく無所属で活動しているチームなどとも試合をする。

2010年には、中田ヒデとも試合をしたのだけど、そこに至るまでの経緯ももちろん謎。

けっこう謎めいているから、もしかしたら近寄り難いかもしれない。

だけどそこは、勇気だ。

自らが“楽しむこと”を実践出来る人間であれば、活動に参加してみて決して損はない。

“どれくらいのレベルですか?”

なんてことを聞く前に、一度参加してみた方が良い。

“お前こそどれくらいのレベルだコノヤロー!?”

なんてこと誰も聞かない。

アナタが球を蹴ることが好きならば、それだけで良いのだ。

代表の大坪さんはいつもKELMEのウェアを着ている。

あだ名は「ケルマー」。

面白い話も、真面目な話も、エッチな話も出来るところが素敵だ。

明るい人柄が、人を惹きつけるのだろうな。

あと髪型も。

おっと。

irrumattioのことを書き始めると、想像力が肥大化して朝になってしまうのでここら辺で終わりにしておく。

なんてったってこのチームの可能性は無限大なのだ。

本当におもしろい。

と。

なぜ、自分がこういうことを書くのか。

それは、この“無所属”という体制が自分自身の境遇と似ているからなのかもしれない。

だから、好きなんだろうな。

また今度。


Pepe
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by albondiga | 2012-04-10 00:08

22番を出せばいいじゃん!

「22番を出せばいいじゃん チャンスメーカーなんだから」

Pepeの斜めうしろに座って試合を観ていた四人の小学生(横浜GSFCの選手たち)のうちの一人がそう言った。コブラの22番とは左利きの"ヤマザキパン"のことで、11日の試合は仕事の関係で参加できなかった。

所属する選手の多くが社会人であるため、試合の日に仕事を休めない人間ももちろんいる。シュンが参加できなかったことはチームとして痛手であること間違いなしだが、大きな驚きはなかった。が、"ヤマザキパンを出せばいいじゃん"という子どもっちの一言には少し驚いた。日本代表の試合を観て"釜本を出せ!"と言うのとはわけが違う。Jリーグの下の下の下の神奈川県リーグで、小学生がトップチームの試合を観ながら友達ととやかく言っているのだ。なかなかお目に掛かれない光景だと思う。Pepeの気づかないところで、日本人のサッカーを見る目も成長しているというわけだ。

この試合、Pepeは警告の累積によりスタンドから観ていたわけだが、普段ピッチからは見えていないものを見ることが出来た。

いくつか挙げてみる。

1:応援の準備
横断幕と桃太郎旗を、GSジュニアのお父さんお母さんが先頭に立って設置していた。トップの選手がウォーミングアップをしている時間帯だ。中学生たちもそれが当然であるかのように手伝い、小学生たちも"僕もやるー!"とはしゃぎながら手伝っていた。

2:鼻水
GSのこどもっちは、だいたいの子が鼻水を垂らしている。しかも三人に二人は、それが乾燥している。

3:ケンゴの声
コブラの13番はピッチ横でウォーミングアップをしながら、試合に出ている選手に向けての声掛けを絶やさない。

4:若田のデカさ
スタンドから見ると改めてデカい。

どれも自分が試合に出ている際には気がつかなかったことだ。もちろん、「横断幕がある=誰かが準備している」ということなのだが、実際にPepeもちょびっとだけお手伝いをさせて頂き、その有り難さを強く感じた。自分は横浜からは遠いところに住んでおり、このチームでプレーする以前は横浜と言えば中華街かベイスターズかFマリノスでしかなかった。ただ、横浜には神奈川県一部リーグで戦う「横浜GSFCコブラ」というチームがあるのだ。

"いつの日かJリーグで戦おう!"そう信じて一人一人が毎日を生きているわけではないかもしれないが、保土ヶ谷サッカー場でのGSファミリーを見ていると、その土台は少しずつ固まってきていると強く感じる。

サッカー元日本代表監督の岡ちゃんが、2006年のW杯敗退後だったと思うが、とあるテレビ番組に出演した際に"歴史を積み上げていくのは簡単ではない 上にだけ伸ばし過ぎるといつか倒れる"というようなことを仰っていた。

新設のクラブが急いでJリーグを目指すことが悪いことだとは決して思わないけれど、Pepeはそれに賛同できない。焦ったってJリーグは逃げないんだし、サッカーが世界から消えてなくなることもない。

クラブを自立させることが最優先事項で、いくつもの種類のレンガを一段ずつ積み上げていくことが大切だと思う。

GSファミリーが積み上げるレンガはとても頑丈で、着実に高くなっているよ。

地震対策も怠らずに建設していこう。


Pepe
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by albondiga | 2012-03-12 11:46

飛ばない鳥の鳥瞰図

直近二試合の公式戦を戦ってみて感じたことを書きたいと思う。

12日のYSCCセカンドとの試合と、26日のFCコラソン・プリンシパルとの試合について。

両試合とも相手にリードを許してから追いつき、PK戦で勝利を収めたのだけど、プレーに直接は関わらないところで気がついた点がある。それは、クラブとそれを支える人の関係とでも言うのだろうか。自分自身がクラブに選手として所属している人間なので、それを出来る限り客観的に文章にするのは少々おかしな気もするが、こういうことを言葉にする人間が存在していたとしても悪くはないだろうと思うので、書いてみる。

強く感じたのは選手の質だ。ここでいう「質」とはボールの扱いが秀でているとか、経歴が抜きに出ているということではない。対戦した両チームの選手は、クラブに所属している人間としてそれに恥のない方たちだったと思う。偉そうなことを述べているのは百も承知だが、Pepeは嬉しかったのだ。なによりサッカーに対して真剣で、対戦相手に敬意を払う姿勢に、嬉しさを感じたのだ。

二試合とも非常に締まったゲームだったと個人的には思うのだけど、これに関しては十人十色感じ方が異なるので何とも言えない。ただ、締まりのないゲームで2-2からPK戦に突入し、そのPK戦も延長になるなんてことは、そう多くはないだろうとPepeは思う。"次は90分でしっかり勝ちきろう!"という気持ちは、おそらく誰しもが強く思っていることだろうけど、相手も90分間持てる力を全て出し切るわけで、本気で向かってくる相手に容易く勝利が掴めるかというと、決してそうではない。そもそもサッカーの世界に容易いゲームなんてものは存在しないし、相手のチームレベルが我々と均衡していればなおさら勝利への道は険しくなるわけだ。

"簡単に勝てる試合なんて存在しない"という内容の話はまた別の機会に述べることにして、今日書きたいことに戻るとしよう。

試合後の出来事なのだけど、ピッチで互いの健闘を称えたあとに両チームのベンチにも挨拶に行く。その際にコラソンの監督さんをはじめ、ベンチの選手も握手をしに来てくれた。そこで交す言葉は"ありがとう"の一言のみだけど、Pepeはそこで"負けた!"と思ってしまった。元々Pepeは、"挨拶は先にしたもん勝ちだぜ!"という一見おかしな?考えを持っていて、なんとなくいつでも自分から先に挨拶をしたい性分なのだ。ただ、先日の試合後に自ら相手ベンチに足を運ぶことはしなかった。というか、これまで相手ベンチまで足を運び握手をしに行ったことはほとんどない。というか記憶にない。そういう意味でコラソンの選手には負けました、Pepeは。

かっこよかった。

自分もああいう選手になりたい。

見習おう。

ただ、いくらPK戦で試合が長引いたとはいえ、"ベンチへの挨拶はなしです!"というアナタのご指示にはちょっと頭をかしげるよ。競技場の使用時間であったり、その他規則があるのだとは承知しているけれど、なんとなく寂しい気がする。

話は2月12日に戻り、YSCCセカンドとの試合後には、相手ベンチに挨拶をした際にスタンドのYSCCサポーターからもあたたかいエールを頂いた。これには驚いたし、なによりも嬉しかった。

90分の試合時間以外にも学ぶところはまだまだ沢山ある。スペインに住んでいたとか、通訳として海外の代表チームと共に仕事をしたとか、そんなことはどうでもいい。

もっとアンテナ伸ばしていかないと置いてかれちゃうよ。

老いて枯れちゃうよ。

日本はどんどん成長している。

サッカーは本当におもしろい。

保土ヶ谷いいね。


Pepe
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by albondiga | 2012-02-27 23:53


ゆるゆる通訳者(スペイン語)の、これまでとこれからを綴ったゆるゆるブログ。自身のサッカーについてもゆるゆる綴ります。メキシコ、トルーカ在住。


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