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手紙 ~息子から父へ~

アルゼンチン人の監督であるMiguelと共に仕事をした際に、選手の親御さんを対象とした講演会を実施した。そこで使用した資料の一つを紹介したい。

タイトルは「手紙 ~息子から父へ~」

知り合いの通訳・翻訳家の方にご指導頂きながら、2009年に日本語に訳したものだ。

当時の文章を改めて訳したものをここに載せる。


お父さんへ

僕の監督にはならないで。だってチームに監督はいるし、すごく良い監督なんだ。僕がこれから成長していくということを忘れないで。

お父さんが練習を観に来てくれるのはうれしいけれど、毎日それが続くと僕も監督も自信を失くしてしまうかもしれないよ。

お父さんのアドバイスはいつも正しいけれど、時々お父さんの子どもの頃と比べることがあるよね。プレッシャーを掛け過ぎないでほしいんだ。僕は良いプレーを見て少しづつ学んでいくからさ。

試合の評論家にはならないでね。静かに僕のプレーを見守ってほしいんだ。それと、ライバルチームのことも悪く言わないで。

僕のゴールや、僕のミスについて監督と話し合うことはしないでね。それと、僕がスタメンじゃなかったとしても監督に腹を立てないで。

試合に勝った時に誉められるのはうれしいけれど、"オレの息子はすごいんだぞ"なんて威張る親にはならないでよ。

僕がプレーしたくない試合には勝手にエントリーしないでね。遠征に行かなくちゃならない時や予定が変わる時は、決める前に僕に相談してよ。

トロフィーの数や大きさはあまり気にしないで。プレーする楽しみや試合に勝つことの喜びは、優勝カップやメダルとは関係のないところにあるんだから。

"もっと練習しなさい!"なんて厳しくしないでよ。いつもナンバーワンでいたいわけじゃないんだ。

試合中に僕の集中力が切れてしまって、レフェリーやチームメイトに文句を言っていたら注意をしてね。

お父さんが若い頃にやっていたスポーツを、僕もやらなきゃいけないわけじゃないよね。お父さんの成功と僕を比べないで。僕は僕に出来ることをやるから。

僕が成長していることを忘れないで。優しいお父さんは大好きだけど、甘やかし過ぎると僕はわがままでダメな人間になってしまうよ。

もしお父さんがチームのコーチになったとしても、絶対に僕をえこひいきしないでよ。それと、例え僕が他のスポーツを始めたとしてもチームのコーチは続けてね。

スポーツで得られる一番大きなトロフィーは「友情」だということを、僕は知っているよ。

いつか僕がお父さんになって、お父さんがおじいちゃんになった時に、この手紙を見せてよ。自分で書いたことだけど、忘れちゃうかもしれないから。

息子より



文中に「サッカー」という言葉は出てこない。

スポーツの世界、特にサッカー界では子どもに対する親の期待というのは大きいものだとPepeは思う。それだけ日本人選手の海外での活躍が目立ってきているということなのだろうけど、子どもっちもなかなか大変だろうな。例えプロになったとしても、プロで長く生きられる選手は決して多くないし、働ける期間だって長くて10年そこそこだよ。生き方に正解はないだろからアナタの夢はアナタ自身で叶えればよい。プロを目指すのならもちろん応援するよ。

だけど将来、例えば本当にやりたい仕事に就けなかったとしても、そこで自分なりの喜びとか楽しみをみつけられれば良いと思うし、実はそういう人が一番幸せかもしれない。

というようなことを、いつだったか、ビートたけしさんが言っていたような・・。

引き出しのどこかに、メモがあるはずだ。


Pepe
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by albondiga | 2012-02-28 16:58

飛ばない鳥の鳥瞰図

直近二試合の公式戦を戦ってみて感じたことを書きたいと思う。

12日のYSCCセカンドとの試合と、26日のFCコラソン・プリンシパルとの試合について。

両試合とも相手にリードを許してから追いつき、PK戦で勝利を収めたのだけど、プレーに直接は関わらないところで気がついた点がある。それは、クラブとそれを支える人の関係とでも言うのだろうか。自分自身がクラブに選手として所属している人間なので、それを出来る限り客観的に文章にするのは少々おかしな気もするが、こういうことを言葉にする人間が存在していたとしても悪くはないだろうと思うので、書いてみる。

強く感じたのは選手の質だ。ここでいう「質」とはボールの扱いが秀でているとか、経歴が抜きに出ているということではない。対戦した両チームの選手は、クラブに所属している人間としてそれに恥のない方たちだったと思う。偉そうなことを述べているのは百も承知だが、Pepeは嬉しかったのだ。なによりサッカーに対して真剣で、対戦相手に敬意を払う姿勢に、嬉しさを感じたのだ。

二試合とも非常に締まったゲームだったと個人的には思うのだけど、これに関しては十人十色感じ方が異なるので何とも言えない。ただ、締まりのないゲームで2-2からPK戦に突入し、そのPK戦も延長になるなんてことは、そう多くはないだろうとPepeは思う。"次は90分でしっかり勝ちきろう!"という気持ちは、おそらく誰しもが強く思っていることだろうけど、相手も90分間持てる力を全て出し切るわけで、本気で向かってくる相手に容易く勝利が掴めるかというと、決してそうではない。そもそもサッカーの世界に容易いゲームなんてものは存在しないし、相手のチームレベルが我々と均衡していればなおさら勝利への道は険しくなるわけだ。

"簡単に勝てる試合なんて存在しない"という内容の話はまた別の機会に述べることにして、今日書きたいことに戻るとしよう。

試合後の出来事なのだけど、ピッチで互いの健闘を称えたあとに両チームのベンチにも挨拶に行く。その際にコラソンの監督さんをはじめ、ベンチの選手も握手をしに来てくれた。そこで交す言葉は"ありがとう"の一言のみだけど、Pepeはそこで"負けた!"と思ってしまった。元々Pepeは、"挨拶は先にしたもん勝ちだぜ!"という一見おかしな?考えを持っていて、なんとなくいつでも自分から先に挨拶をしたい性分なのだ。ただ、先日の試合後に自ら相手ベンチに足を運ぶことはしなかった。というか、これまで相手ベンチまで足を運び握手をしに行ったことはほとんどない。というか記憶にない。そういう意味でコラソンの選手には負けました、Pepeは。

かっこよかった。

自分もああいう選手になりたい。

見習おう。

ただ、いくらPK戦で試合が長引いたとはいえ、"ベンチへの挨拶はなしです!"というアナタのご指示にはちょっと頭をかしげるよ。競技場の使用時間であったり、その他規則があるのだとは承知しているけれど、なんとなく寂しい気がする。

話は2月12日に戻り、YSCCセカンドとの試合後には、相手ベンチに挨拶をした際にスタンドのYSCCサポーターからもあたたかいエールを頂いた。これには驚いたし、なによりも嬉しかった。

90分の試合時間以外にも学ぶところはまだまだ沢山ある。スペインに住んでいたとか、通訳として海外の代表チームと共に仕事をしたとか、そんなことはどうでもいい。

もっとアンテナ伸ばしていかないと置いてかれちゃうよ。

老いて枯れちゃうよ。

日本はどんどん成長している。

サッカーは本当におもしろい。

保土ヶ谷いいね。


Pepe
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by albondiga | 2012-02-27 23:53

がんばれ左利き!

サッカーにおいて自分が左利きであることは、小さい頃から周囲に羨ましがられることが多かった。

そして、周囲が自分のことを羨んだあとに口にするのは必ずと言っていいほど、"でも左利きの選手って右足でボールが蹴れないよね"という言葉だ。左利きの選手が右足でボールを扱うのが苦手だというアナタのご指摘は、あながち間違ってはいない。

サッカーの世界に限らず世の中には右利きの人の数が圧倒的に多い。かと言って左利きの人が日常生活で困ることはそう多くはないと思うけど、筆者の手は右利きであるためその真相はわからない。ただ、Pepe自身は左サイドを好む傾向にある。バスに乗るときは左側の座席に座り、映画館も中央からちょびっとだけ左側の席が好きだ。車は右ハンドルだけど、これは現在のPepeの経済状況ではどうしようもない。まぁ、これに関しては左ハンドルの車を運転しようという気もないのだけど。ただ、もしも日本が右車線走行だったらと思うと、ちょっと気持ち悪くなる。「もしもボックス」で、"もしも日本が右車線走行だったら・・・"と告げ、AKB48の前田あっちゃん扮するジャイ子ちゃんが登場したとしたら、右車線走行に対する気持ち悪さも一掃してくれそうだけど、もしもの話はこれまでにしておこう。

サッカーの世界に"もしも~だったら・・・"という"タラレバ"は存在しないのだ。

右利き・左利きの話に戻ろう。

左利きの人が日常生活をおくるうえで、左利きであるが故に苦労することはないだろうけれど、サッカーの世界はちょいと異なる。

なぜか?

それは、全ての練習が右から始まるからなのです。

パス回しも右回りから始まり、センタリングシュートも右サイドから始まる。試合の日にポジションを決める際も、GKの次に名前が呼ばれるのは右サイドバックの選手だ。

なんでもかんでも右から始まるわけです。

例えば四角形のグリットを使ったパス回し。右回りなら当然トラップもパスも右足を使った方がグループ全体でうまくパスが流れる。左足を使うことが禁止されているわけではないけど、サッカーにおけるセオリーという観点からみると、パスにもトラップにも右足を使うべきだろうとPepeは思う。

右回りのパス回しを左利きの選手がやると、たいがいその選手は苦労する。周りの仲間が右足で難なくトラップして、インサイドパスを送る。パスを受けた左利きの選手が左足でトラップをすると、"Pepe~右足使えよ~"というコーチの声が聞こえてくる。次のパスを、右足でトラップをしてうまくコントロール出来ないと、"Pepe~右足練習しろよ~"というコーチの声が聞こえてくる。

ところが、パス回しが左回りになると同じようには進まないのがサッカーの面白いところ。左利きの選手は左足でのトラップもパスも完璧にこなす(注:これは、周りの選手が右利きばかりだから左利きの選手のプレーが完璧に見えるだけで、実際のところはアナタの右足でのプレーとたいして変わらないのだ)。逆に右利きの選手たちは左足でのプレーに手を焼く。ところが、思わず右足でトラップをしてしまったとしてもコーチからの"Epep~左足使えよ~"という声はないし、左足でのコントロールがうまく出来なかったとしても、"Epep~左足練習しろよ~"という声もない。それはたぶんコーチが、左足の苦手な選手全員に声を掛けるのがメンドクサイからなのだろうと、左利きのPepeは勝手に察する。

10歳くらいの左利きの選手には、右足でうまくボールが蹴れなかったとしても、気にすることなくサッカーを楽しんで欲しい。

ライバルの佐藤玉三郎吉衛門くんだって左足でうまくボールが蹴れないんだからさ。

明日から玉三郎吉衛門くんと一緒に、苦手な方の足のパスを練習すればいいと思うよ。

うまくなるには時間が掛かるけれど、逆を言えば、時間は掛かるけれどうまくなるからね。


Pepe
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by albondiga | 2012-02-20 23:49

神奈川県社会人選手権3回戦:YSCCセカンド

Q:なんですか、あのPKは!?

A:まぁ、そういう日もありますよ。と言って、話を終わらせたいところですが、そうもいかないでしょうね。"あ~、やっちまった"という感じです。本当にごめんなさい。

Q:謝って済む問題なのでしょうか!?

A:では、どうすればいいのですか!?

Q:えーっと・・そう言われてしまうと困りますね。

A:そうやって、あなたのネタになるときだけ話を聞きに来るなんて、著名人のスキャンダルにダッシュ四駆郎で飛びつく記者がやりそうな手立てですよ。

Q:あなたは著名人なのですか?

A:いえ、そうではありません。ごめんなさい。

Q:そうやって、何かあればすぐに頭を下げる。謝って済む問題なのでしょうか?ひとまず、試合を振り返っていただけますか?

A:はい。まず、PKを外したことに関して言えることは、"私が外しました"の一言だけです。本当にそれだけ。外したという事実がそこに存在しているだけなのだと思います。まぁ、自分で勝手にミスを掘り起こして振り返っているわけですが、実際のところチームメイトは特になんとも思っていないのではないでしょうか。

Q:いや、それはないと思います。思い違いです。

A:そうですか。そうだとしたら、次回はきちんとボールがサイドネットに飛んでくれる気がするのでもう一度蹴らせて下さい。と、監督に言おうかどうか考え中です。試合全体に関しては、まぁこんなものなのかなと言う感じです。

Q:随分とテキトーですね。

A:相手は全体がしっかりと組織されたサッカーをしていましたし、すごく良いチームでした。両チームとも集中力をほぼ切らすことなく、試合が進んでいったような印象でした。本当の意味で真剣に試合に臨むチーム同士が対戦すれば、今日みたいな試合になるもんじゃないですかね、サッカーって。

Q:ほうほう。もう少し深く聞かせていただけますか。

A:簡単な試合なんて存在しないということです。僕らは勝利を掴み取るための準備を怠ることなく、試合では持てる力を全て出し切ります。同じように、異なる色の戦闘服を身に纏い目の前で対峙している相手選手も、勝利を掴み取るために持てる力を出し切るわけですよ。自分たちの思うように準備が出来ていたとしても、逆にそうでなかったとしても、キックオフの笛が鳴ってからは何が起こるかわかりません。もう少し俯瞰的にサッカー全体を捉えていくことが大切なのではないかと僕は思います。そうすることで、より自分たちの実力を発揮できるとも思いますしね。

Q:左ウイングでの出場でしたが、如何でしたか。

A:疲れましたね。おそらく夏場の90分の試合では持ちこたえられないと思います。

Q:それはやばいですよ。泣き言ですか?

A:いえ、あくまで推測です。しかし正直なところ残り10分を切ったあたりから、脚への疲労を重く感じてきました。ヘディングも競られなさそうだったのでシレンに任せました。後半は右サイドから良い展開が続き、得点の場面となったようなジュンキの素晴らしい縦への突破がありましたよね。その分、左サイドには大きなスペースがあったので、良い位置でボールを受けた時は縦へ仕掛けていくことを心掛けていました。それと、ボールを奪ってからのカウンターも何度か良い形で出来ていたので、相手が戻り切らないうちにチャンスメイクをしたいなと思い、ひとまず走れるだけ走りました。正直なところ、疲れるのであまり走りたくはありません。だけど、対戦相手に"こいつ、めんどくさい野郎だなぁ"と思わせるためには、走ることを止めてはいけないと思うんです。如何にして、相手が嫌がっていることをこちらがやれるかということ。私生活とは正反対ですよ。生活を取り巻く様々な場面に応じて、被る仮面を取り替えるというのもなかなか面白いものです。

Q:Pepeさん自身、プレーしているときは普段と性格が変わりますか?

A:どうでしょうかねぇ。多少は変わるかと思いますが、冷静を装ってプレーするように心掛けています。ただ、以前はサッカーというスポーツを、自分を中心として半径20mくらい先までしか見えていなかったと思うんですが、最近では視野もだいぶ拡がり、もう少し先まで見えるようになってきたと感じています。

Q:むむっ!レーシック手術を施したのですか!?

A:いえ、運転するとき以外は裸眼です。経験を重ねるに連れて、サッカーというスポーツをより深く理解できるようになってきたということです。この先もまだまだ学ぶことはありますが、いつの日か半径○○mという平面でなく、三次元で試合全体を観られる選手になっていきたいと考えています。そうなればオーバーヘッドでゴールが決められる確立も高くなるかもしれませんしね。

Q:ん?実際に人間の目に映るものは基本的に三次元なのでは?映画の世界と勘違いしていませんか?

A:うぇ!! そうなんですか!? 恥ずかしながら詳しいことはわかりません。

Q:理系の学部を卒業しているというのに!? お前はバカか!?

A:いえ、カバです。

Q:長くなりましたね。お付き合いいただき有り難うございました。PKの練習もきちんとしておいて下さいね。ファンの皆様の声を代表してPepeさんにお伝えします。

A:はい、自称"川崎支店のプリンス"という男をゴールキーパーにして特訓します。どうも有り難うございました。


Pepe
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by albondiga | 2012-02-13 17:49


ゆるゆる通訳者(スペイン語)の、これまでとこれからを綴ったゆるゆるブログ。自身のサッカーについてもゆるゆる綴ります。メキシコ、トルーカ在住。


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